芭蕉研究の集大成
− 福島民報 - 2006年9月16日 新聞記事より
福島県立福島高等学校福島高校文月会梅苑会
相馬市の身体障害者療護施設「ふきのとう苑」施設長で元福島県立ろう学校長の佐藤英昭さん(64)は、長年にわたる松尾芭蕉の研究成果をまとめた「物語奥の細道」をこのほど出版した。
江戸の深川を出発し、大垣で旅を終えるまでに立ち寄った四十八ケ所について「奥の細道」の原文と解説、こぼれ話などを執筆した。
旅に同行した曽良の日記「奥の細道随行日記」を参考に、私見も加えて旅の様子を書いている。
日程を分かりやすく表に記し、資料としても使えるように工夫した。
A5判の四百八nで、五百部出版した。
教員時代に高校で国語を教えていた佐藤さんは、大学時代から芭蕉の研究をライフワークとして続け、著書に記載した四十八カ所には自ら足を運び、情報収集に努めてきた。
佐藤さんは「古典には人生の心がある。長年の研究の成果をようやく一冊にまとめることができて感慨深い」と話している。
本書についての問い合わせは「物語奥の細道」出版記念会事務局
電話0244(35)6678へ。
写真は、9月16日ホテルサンルートプラザ福島で開催された「物語奥の細道」出版記念会の様子